イラク北部、アルビルから80キロ地点のモスルで紛争
平穏な日々が一瞬で壊されてしまいました。
イラク第2の都市モスルが6月7日「イラク・レバントのイスラム国」という勢力に武力によって占拠され、50万人を超える市民が難民となってクルド人自治区に押し寄せています。
IVY事務所のあるクルド人自治区(グリーンゾーン)の首府アルビル(地図ではIrbilと表記)からモスル(Mosul)まで直線距離で80キロ。西側の州境が接しています。同じイラク共和国の中にありますが、アルビルはクルド人自治区側にあり、国境ゲートと同じく州境を超えるには厳しいチェックがあります。50万人が押し寄せているという報道ですが、現地駐在西村によると、6月11日の国連が現地の関係団体を集めた会合ではクルドに地縁がある人だけ受け入れているとのことです。そのため、イラク、ニナワ県側には今巨大な難民キャンプが作られようとしています。また、アルビルにも新しいキャンプを作る計画があるとのことです。22万人のシリア難民を受け入れているクルド人自治区で、その規模を上回るイラクからの国内避難民、、、難民水、食料、すべてが足りていません。
なお、IVYも加盟しているジャパン・プラットフォームが、6月14日未明に出動を決定し、クルド人自治区で共に活動している日本のNGO、ピースウィンズ・ジャパンが支援を表明しています。
日本のマスコミもようやくニュースで取り上げてくれるようになってきました。今後のニュースに注目し、モスルがイラクが一刻も早く平和が取り戻せるよう私たちといっしょに祈ってください。