長期化する避難生活下の人々に安心を届ける
シリア紛争・武装勢力の台頭から10年以上が過ぎた現在もなお困難を抱え続けている
難民・避難民の人々に対し、1日でも早く安心できる生活を届けることを目指しています。
シリア難民・国内避難民支援
長引く避難生活の中で苦しい生活を送る人々に対し、生活必需品などの物資支援や、
学校の開設や校舎の補修などの教育支援を実施しています。
支援の背景
シリア紛争・武装勢力の台頭により大量の避難民が発生
2011年3月に起きた反政府デモから拡大したシリアの紛争や、2014年1月からイラクまで急速に勢力を広げた武装勢力などにより、ピーク時には340万人を超える難民・国内避難民がイラク国内で避難生活を送っていました。長引く避難生活や、帰還してもまだ十分な生活インフラが整っていない中で苦しい生活を続ける人々への支援を行っています。
物資支援
イラク国内避難民とシリア難民世帯が厳しい冬を越すのに必要な物資の提供を行なってきました。約7割が月1万円以下で暮らしていると言われるシリア難民の人々にとって、灯油代がかかる冬場の生活は特に厳しいものとなり、冬を越すのに不安を抱える人も多くいます。こうした避難民に対しIVYは防寒着、毛布、ストーブ、灯油、ガスコンロ、衛生用品などの生活必需品の提供を行なってきました。
教育支援
「シリア難民の子どもたちを学校へ」の合言葉のもと、2014年に教育支援を開始し、2016年からはイラク国内避難民も対象に含め、これまで約4万人、80校以上に教育支援を届けてきました。子どもたちが通える学校の開設(補習校・正規校)や、損傷の激しい校舎の建設・補修、現地教員への研修を行うことで、安心して教育を受けるための環境を整備してきました。また、学校において心理社会的支援や衛生教育を行っています。
イラクでの活動の記録
イラクからのありがとうの声
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サマ・サイード・カシムさん
「薬剤師になる」という夢、それを叶えたいと強く願う気持ちが生まれました
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サファ・リカンさん
生徒たちがよく学ぶことができる学習環境が整いました
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IVYスタッフからの
メッセージ
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齊藤 喬
イラク現地事業統括続きを読む
報告書
イラク・ニナワ県元ISIL
占領地へ帰還した
子どもたちへの教育支援
2021/9/28~2022/10/27
イラク共和国学校教育環境整備事業
2021/3/1~2021/12/31
イラク共和国 帰還した子どもたちへの教育支援事業
(2018.5.11〜2019.2.10)
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