国際社会から取り残されている
地域に支援の手を
「誰も取り残さない」の信念のもとIVYは、不安定な治安によりシリアの中でも
特に国際社会から取り残されている地域に対する支援を行なっています。
シリア国内避難民支援
シリアの国内避難民に対して、物資支援・教育支援・医療支援を実施しています。
特に紛争下の子どもたちが直面する教育問題に取り組んでいます。
支援の背景
シリア紛争・武装勢力の台頭により国内避難民が発生
2011年3月に起きた反政府デモから拡大したシリアの紛争や、2014年1月からイラクまで急速に勢力を広げた武装勢力などにより、行き場を失った多くのシリアの人々が、国内避難民として破損した建物、学校や集団避難所、テントまたは屋根のない場所での生活を強いられました。しかし、治安の不安定さから国際的な支援が十分に行き届いておらず、「誰も支援を届けることができないのであれば、私たちが届けたい」という思いでIVYは国内避難民への支援を開始しました。
物資支援
多くが食料不足に陥っている国内避難民に対し、IVYは現地の団体と提携し、お米、小麦粉、油、缶詰、調味料などの食料が入った「食料バスケット」を破損した建物、学校や集団避難所、テントまたは屋根のない場所で暮らす人々に配布してきました。
教育支援
紛争地域の子どもたちの学校に通うきっかけを作るため学校給食の提供を行なっています。また、補習校の運営や校舎の補修等を行うことで教育を受けるための環境を整えてきました。若者に対しては職業訓練や初等教育等を実施しています。また、紛争による精神的ストレスやトラウマに対し心理・社会的支援も行なっています。
医療支援
紛争で多くの保健医療施設が被害を受けていることや医師の不足、支援物資の供給ルートが限られていることなどからCOVID-19 の感染者数に対して治療が追い付いていませんでした。そこで、拠点病院の運営支援や避難民キャンプでの衛生教育を行うことで感染した人が適切な治療を受けられるようにするための支援を行ってきました。
トルコ・シリア地震
緊急支援
トルコ・シリア地震の被災者に対し、避難所の開設やトイレ・貯水タンクの設置などの整備、
食料品や暖房器具などの物資提供を行なっています。
支援から取り残されたトルコ・シリア地震被災者
2023年2月に発生したトルコ・シリア地震により、多くの人々や建物に甚大な被害が発生しました。IVYは「その時々のニーズにきめ細やかに、柔軟に対応する」という信条のもと、政治的混乱の中にあり支援の届きにくいシリア北西部に対する支援を現地のパートナー団体を通して開始しました。
避難所の開設・整備
被災者の中でも特に困難を抱えている人々(子どもがいること、路上生活をしていること、4人以上の家族であること、身寄りのないことの4つの基準を満たす人々)が避難所で安心して生活できるよう、避難所の開設やトイレ・貯水タンクの設置を行ってきました。安心して避難生活を送れるよう、避難所では家族ごとの生活空間を区切るなどの工夫をしています。
物資提供
避難所で生活する人々に対し、缶詰などの非常食や、温かい食事を作るための調理器具を提供しました。また、気温が0度を下回ることも多い寒さの中、薄い壁の避難所で厳しい生活を強いられる人々に対し暖房器具や毛布、燃料を提供しました。
シリアでの活動の記録
シリアからのありがとうの声
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アシム・アル・ラマダンさん(仮名)
職業訓練のおかげで人生はよい方向へ変わり、今はとても幸せです
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バラさん(仮名)
人の役に立てると、自分のことを信じられるようになりました
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IVYスタッフからの
メッセージ
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大川 梨恵イラク・シリア事業担当
シリアの人々が少しでも安全に生きられるよう、活動を届けたい
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