イラク

クルド自治区で「日本式教育」

クルド自治区で「日本式教育」

IVYが2024年3月からエルビルで実施している「イラク・エルビル県地震で倒壊した校舎の再建と教育の質向上プロジェクト」では、地震で倒壊したドゥスタパ小中学校の校舎を再建するとともに、エルビル県内の7つの小中高校の教職員に対し「日本式教育」の研修を実施し、学級活動や道徳などの実践を支援しています。

※ 「日本式教育」とは、学級会・日直・清掃・給食当番等、児童・生徒の自主性を育てる特別活動や、参加型のアクティブラーニング手法による授業、保護者による授業参観等、日本の学校教育で実践されている教育活動のことです。

JES2.jpg

学活での取り組み(ロールプレイ)

本事業では、「日本式教育」のうち、主に「学級活動」と「道徳」を取りあげ、クラスで学級会を実施したり、当番表を作って、児童・生徒が主体的に学級運営に携わることができるよう工夫しています。 (前回記事もご参照ください)

7つの小中高校での実践をフォローアップ

フォローアップ研修

フォローアップ研修には7つの小中高校から150人の教職員が参加

2月から3月にかけて、日本式教育の「フォローアップ研修」を実施しました。
3日間の研修には150人の教職員が参加し、これまでの実践を振り返り、他の参加者と課題や経験を共有しあいました。
また追加のインプットとして、特活授業やディスカッション、道徳についての講義も行なわれ、参加者たちは熱心に参加していました。

学校での取り組みに変化が!

フォローアップ研修に参加した教員のクラスでは、「特活」「ディスカッション」「道徳」の授業が、より広範囲で実施されるようになりました。
また、3つの学校で保護者参観を実施。参加した保護者らは、「日本式教育」の手法を高く評価していました!

学活では生徒が司会をします 教員に配布されたガイドブックには、生徒への問いかけ例が
進行役が生徒だと発言しやすい はにかみながらも挙手する高校生

IVYは、教職員の能力強化と質の高い教育の提供を後押しするため、今後も「日本式教育」の実践を支援していきます!

活動レポート一覧に戻る

自分に合った応援方法を選ぶ