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イラクの国内避難民への緊急食料支援

イラクの国内避難民への緊急食料支援

国内避難民キャンプの閉鎖宣言を引き金にした食料危機

イラク北部では現在も53万人もの国内避難民の人々が避難生活を送っています。

しかし、2024年1月、イラク政府が突然、国内避難民キャンプの閉鎖宣言を発表。7月31日までを期限として、国内避難民は帰還することを求められました。

しかし、帰還先の治安の問題等もあって国内避難民の帰還はなかなか進まず、イラク政府はキャンプ閉鎖措置を一旦停止することに。

一方、キャンプ閉鎖宣言を受けて、キャンプへの食料支援が充分行き渡らなくなり、キャンプで生活する国内避難民の人々は、日々の食事を手に入れることも困難な状態にありました。特に、5歳未満の乳幼児や、妊娠中・授乳中の女性が、栄養失調により命の危険にさらされている状況でした。

そこでIVYは、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受け、エルビル県東モスル近郊の国内避難民キャンプで食料不安の状態にある国内避難民の人々に対し、緊急食料支援を実施することに。妊娠中・授乳中の女性と5歳未満児には、追加で栄養強化食の配布と栄養研修を行う計画です。

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1回目の食料配布のようす

6月22日にニネベ県のハッサン・シャムU3キャンプ、6月23日にハッサン・シャムU2キャンプとハジールキャンプで、1,200個の食料バスケットと730セットの栄養強化食の配布が開始されました。

食料バスケットの中身

食料バスケットには、米、ブルグル(挽き割り小麦)、小麦粉、食用油、豆、レンズ豆、砂糖、トマト缶などが入っています。

妊娠中・授乳中の女性と5歳未満児向けの栄養強化食は、デーツと栄養ビスケットです。

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1回目の配布では、食料を保管できるよう、プラスチックケースに入れて配布しました

今後数か月の間に、さらに3回食料を配布する予定です。

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