バングラデシュ
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事業終了まで、全力で駆け抜けます

事業終了まで、全力で駆け抜けます

昨年3月から実施している「コックスバザール県テクナフ郡中山間地域の小規模農家流通支援プロジェクト」。2025年の年明けからも、活動が目白押しとなっています。

共同出荷グループが活発化

前回の活動レポートでも少し触れましたが、本事業で野菜栽培などの研修を受講した住民でグループを作り、共同出荷を行なっています。

共同出荷のための研修も行ない、計量器の使い方、帳簿のつけ方、グループでの備品の管理、業者とのやりとりなどを学んでから、収穫した野菜を持ち寄ってグループで共同出荷します。

共同で出荷することで、より多くの種類の野菜を新鮮なうちに市場へ運べるようになり、量が多ければ値段交渉も有利になるため、売上増が期待できます。

研修を受けて野菜栽培の技術が向上し、実った野菜はきれいに洗って揃えて出荷する、といったマーケティングの知識も活用しているので、事業前と比較して1.5倍以上の値段で売れるようになった、という喜びの声も聞かれます。

写真を撮ると、なぜか直立不動になってしまう住民の皆さん

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グループで持ち寄り、オートリキシャに満載されたヘチマたち

やっと道路が完成!

道路の舗装工事も今週ついに完了しました。8月末に竣工してから半年間、礼拝のある金曜日以外は毎日ほぼ休みなく作業が続けられ、ようやくコンクリート舗装道路が完成。天候に関わらずスムーズに通行できるようになりました。

道路工事のビフォーアフターは、こちらの動画で紹介していますので、ぜひご覧ください。

舗装が完成した道路

道路が良くなり、野菜の出荷も容易になります

井戸も完成

前回のレポートでご報告したとおり、やっと井戸から水が出て、農業や生活に利用できるようになりました。

300m以上の深井戸を掘ったのですが、水質が思いのほか良く、飲用できる可能性もあり、バングラデシュ政府の正式な飲用水質検査を行っています。

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水がめをもって水汲みに来た女性たち。
井戸の周辺もコンクリートで整備されました。

井戸の周りに農地がある住民に対し、井戸の使い方や管理方法の説明会も実施しました。事業が終わった後も、地域の住民が平等に井戸を使えるよう指導していきます。

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井戸の使い方オリエンテーションに参加する住民たち

IVY事務局長が2年ぶりに現地を訪問!

年明け早々、バングラデシュ入りしました。

約1週間の滞在中、現地スタッフとの交流、道路や井戸の工事現場や、研修を受けた住民の畑や鶏小屋の視察、事業を後方支援する行政の担当官への表敬訪問などを行いました。(ページ最上部の写真は、道路工事現場の視察した時のものです。)

(左)農作業の様子を見学(左から2人目が事務局長・安達)
(右)バングラデシュの現地スタッフとのミーティング(左端が安達)

今月は住民への聞き取りを行い、農業研修の理解度、野菜の収穫量、収入の変化、井戸や道路の満足度などを調べます。

1年間の事業では、小規模ながら、きめ細かい指導を行ってきた自負があり、調査の結果も大いに期待しています。

(現地事業統括 近藤理恵)

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