IVYについて
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昨年3月から実施している「コックスバザール県テクナフ郡中山間地域の小規模農家流通支援プロジェクト」。1年間の事業は2月末で終了します。ゴールに向けて、各活動が急ピッチで進められています。
バングラデシュの農村の未舗装道路は、乾季には砂ぼこりがひどく、雨季にはぬかるんで車両の通行ができなくなります。プロジェクトで野菜栽培や養鶏の研修に参加した小規模農家が、いくら頑張って農産物を収穫しても市場に運べないこともあります。そこで、事業地内の農道(全長840m)をコンクリート舗装し、雨季に土砂が崩れやすい箇所の斜面の補強を行うことに。農産物を効率的に運搬できるようになっただけでなく、近隣の住民も安全に通行できるようになりました。
ほとんどの工程を機械を使わず人力で行うので、工事にはとても時間がかかります。雨季で着工が遅れ、8月末にようやく工事を開始。その後も雨季が長引いて工事が中断するなど、遅々とした歩みながらも、1月に入り工事は最終段階に入りました。
基礎には砕石ではなくレンガを使います
コンクリートミキサーで混合されたコンクリートを頭の上に載せて運びます
高たんぱくで安価なため、家庭で消費したり市場で売って生活の糧にするため、バングラデシュの田舎では鶏がたくさん飼われています。
本プロジェクトでは、対象農家に養鶏研修を実施。鶏を正しい方法で育てられるよう、餌やりや小屋の衛生管理、病気について教えました。また、鶏小屋を作る竹などの資材を配布したほか、病気の蔓延を防ぐため地域の鶏に一斉ワクチン投与も行いました。
事業が終わった後も、地域住民が自主的にワクチン接種を行えるよう、ワクチン接種者も養成。10月に研修を受けたワクチン接種者は、12月に実施されたワクチン接種キャンペーンで大活躍!一人一人が自信をもってワクチン接種を行なうことができるようになりました。
ワクチン接種者養成研修の参加者は大多数が女性!
キャンペーンで大量の鶏にワクチンを接種して、さらに自信がつきました!
乾季の耕作の水不足を解消するための井戸。以前のレポートでご報告したとおり、中山間地で岩の多い地理的特性上、井戸の掘削は困難を極めていましたが、何度目の正直でしょうか、、、ようやく井戸の水が出て、ソーラーパネルの設置も完了しました!
水質検査の結果次第では飲用にも適している可能性があり、農業用水だけでなく生活用水としても周辺住民の役に立てることが期待されます。
試運転では、井戸水が勢いよく飛び出しました!
野菜の共同出荷も本格化しており、収穫した野菜を持ち寄り仲買人との交渉を有利に進めるなどして、予想以上の出荷高を記録しています。(ページ最上部の写真は、共同出荷の様子です。)
残り2か月、ラストスパートで頑張ってまいりますので、引き続き応援をよろしくお願いします!
(現地事業統括 近藤理恵)
お正月休みのないバングラデシュですが、スタッフみんなで新年のお祝いケーキを食べました(右から4人目が事業統括・近藤)
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