IVYについて
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ニュース報道でご覧になった方も多いと思いますが、バングラデシュでは7月半ばにダッカで始まった学生デモが全土に広がり、大規模な政府への抗議運動に発展しました。その抑止のためインターネットが数日間遮断され、夜間外出禁止令も発令されるなど、市民生活に少なからぬ影響が出ました。
IVYバングラデシュ事業も満足に活動が行えない状況が数週間続きましたが、8月半ばになり事業地周辺ではほぼ通常通りの生活ができるようになりました。
政治情勢不安に加えて、モンスーンによる激しい雨で洪水や鉄砲水が相次いだ影響もあり、事業で実施する道路舗装の施工式がなかなか実施できずにいたのですが、久々の晴天に恵まれた8月28日、ようやく施工式を執り行うことができました。
式典には地方自治体のリーダーや議員、住民らが参加し、道路舗装への期待の声が多く聞かれました。
道路を鍬で掘るパフォーマンスは、日本の地鎮祭の鍬入れにも似ていますね!
この農道はとても水はけが悪く、雨後のぬかるみがひどいため、雨季の間は全く通行できない状態でした。道路を舗装することで、住民が一年を通じて安全に通行できるようになります。
これから舗装される農道。水はけが悪く、ぬかるむと車輪を取られて前に進めなくなります。
9月に入り、土留めのガイドウォールが出来上がってきました。バングラデシュでは構造補強にレンガを使うんですね!
事業による支援で野菜栽培や養鶏の研修を受けた小規模農家が、この農道を使って、1年を通して無理なく農産物を運搬することができるようになり、出荷量を2倍以上伸ばすのが目標です。
自分たちの育てた農産物の売り上げが増え、一人でも多くの農家が貧困状態から脱することができるまで、IVYの活動は続きます。
(現地事業統括 近藤理恵)
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