前回記事でもお伝えしたとおり、バングラデシュ全土の大規模デモや厳戒態勢も、政権崩壊という結末によって落ち着きを取り戻し、8月半ば以降IVYバングラデシュ事業は順調に進んでいます。

乾季に農作物が育たない

雨季には豪雨や洪水の被害の多いバングラデシュですが、事業地のコックスバザール県テクナフ郡では、乾季になると川が干上がってしまい、農業用水が確保できず農作物が育たない、という事情も抱えています。

乾季の水不足を解消し、一年を通じて野菜の栽培ができるよう、IVY事業では井戸の掘削を行っています。

井戸掘り機のセットも完璧！いよいよ掘削が開始されました

掘れば岩が・・・

今回の事業地は中山間地域で切り立った山が多く、地中にも岩が多く埋まっています。今回掘るのは「深井戸」。つまり300m以上の深さまで掘削する必要があり、岩盤や岩を避けて掘り進められるよう、エンジニアの協力のもと慎重に掘削地が選定されました。

9月上旬から井戸掘り機を設置し掘削作業に取り掛かっていましたが、262メートルほど掘り進んだところで・・・岩盤に当たってしまいました！

これ以上掘り進むことはできません。心機一転、エンジニアと共に場所を選びなおし、井戸掘り機を再設置。着々と井戸掘りを続けています。

新しい掘削地に設置された井戸掘り機

住民の方への丁寧な説明も欠かせません

果たして、水は出るのか？

幾多の困難にも負けず、スタッフ一同日夜がんばっています。皆さまの変わらぬ応援をよろしくお願いします。

（現地事業統括　近藤理恵）