バングラデシュ
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12月のバングラデシュ事業

12月のバングラデシュ事業

早いもので2025年も終わりに近づき、IVYのラムー郡事業は佳境を迎えています。

活動開始から9か月目となり、予定していた雨季野菜・乾季野菜の栽培研修、養鶏研修、有機堆肥づくり研修、マーケティング研修などは全て終わり、資材の配布も完了して、新たに学んだ技術を使った野菜栽培や養鶏が順調に進んでいます。

(これまでの活動は、活動レポート一覧からご覧ください。)

ダイコンを収穫!

11月後半、野菜栽培研修と併せて、ウリ・豆・オクラなどの種を配布しました。いずれも、市場での需要が高い作物です。

バングラデシュの大根は、ナスやキャベツと並ぶ冬野菜として知られます。日本のものより小ぶりですが、甘みがあり、カレーやフライで食べられています。

農家はお弁当を持って、早朝から畑で大根を収穫します。まだ半袖でも充分なくらい暑いバングラデシュですが、それでも今は冬です。

畑で採れた大根を、皆で協力して川で洗い、そのあと(研修で習った通りに)サイズで分けてから、市場へと運んでいきます。

後ろのお父さんが、とっても嬉しそう 川の水はそれほど冷たくはありません
(要確認!)

ミミズ堆肥で売り上げを記録

ミミズのいる堆肥場の土を
ふるいにかけて堆肥を分離
現地スタッフ(右)が裨益者に
ふるい方をやって見せる

牛を飼っている農家に、牛糞を利用した堆肥の作り方を指導し、堆肥場となるコンクリートリングやミミズなど資材を配布しました。

いよいよ堆肥作りを開始!はじめはベトベトしていて臭いがある牛糞も、ミミズが食べることで肥料になり、臭いもなくなり、パラパラしてきます。

当初は、堆肥場に雨水が溜まってしまったり、ミミズが死んでしまうなどの失敗がありました。最近は上手にできるようになり、作った堆肥を袋詰めして売りに出し、売り上げを記録しています。

【おまけ】現地スタッフのお仕事

現地スタッフの毎日は多忙です。研修を実施し資材を配布するだけでなく、畑に行って農家に会うことも大事な役目。

対象農家は、今まで売り上げを記録してこなかったので、野菜でどれだけのお金を稼いでいるのか知らずにいました。

そこで、事業のはじめにノートを配布し、スタッフの助けを借りて帳簿をつけました。すると、生産コストの高いタバコを栽培するより、野菜販売による収入のほうが多いことがわかったのです!

スタッフは、研修で学んだことが実践できているか、配布資材が有効に使えているか等を確認しに、今日も各農家の家や畑を廻っています。

農家の軒先で聞き取りを行うスタッフ(右) 農家から、困っていることがないか聞き取る(右側がスタッフ)

これからも、IVYにしかできない支援のかたちを模索しながら進んでまいりますので、応援をよろしくお願いいたします!

(バングラデシュ現地事業統括 近藤理恵)

本事業は、自己資金と皆様のご寄付、ご厚意により実施されています。
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