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バングラデシュで新事業がスタート!

バングラデシュで新事業がスタート!

新しい事業地は、コックスバザール県ラムー郡

ラマダンの大祭明けの4月6日、IVYバングラデシュの新規事業がラムー郡で開始されました。

ラムー郡はコックスバザール市から東に車で50分に位置する農村地帯。人口は約34万人、そのうち約56%が農業に従事しています。

郡の中央をバッカリ川が流れ、広大な農地を有しています。雨季は川の水を汲んで農業が営まれていますが、乾季になると川の水が干上がってしまい、灌漑用水もないため、農業に必要な水の確保が困難となり、農業収入が得られない時期があります。このため、ラムー郡の貧困率はバングラデシュ全国平均の2倍近い状況です。

また、コックスバザール県内のテクナフ郡・ウキア郡にはロヒンギャ難民のキャンプがたくさんあり、国際機関やNGOなど多くの支援が入っているのですが、同じコックスバザール県でもラムー郡にはキャンプが1つもないため、支援活動を行っている団体は数えるほどしかありません。

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ラムー郡の中央を横切るバッカリ川。
雨季でも歩いて渡れる箇所もあるほどに浅い。

貧困からの脱却を目指します

IVYは、2022年からコックスバザール県テクナフ郡で実施してきた事業の知見を活かし、ラムー郡の脆弱な小規模農家が貧困から脱却するための支援を行います。

世帯収入が月10,000バングラデシュタカ(約12,300円)の「貧困ライン」以下で暮らす小規模農家160世帯が対象。

以下の3つの活動を軸に、農産物の収量の増加と質の向上、より高値での出荷を達成し、収入の増加を目指します。

  1. 野菜栽培や自家堆肥づくりの研修を実施
  2. マーケティングの研修と共同出荷グループの組織化
  3. 乾季に農業用水の確保がとても難しい地区に、ソーラーパネル式井戸を設置(合計2か所)

どのくらい収入が増えるの?

テクナフ郡の中山間地で実施した事業では、農業技術研修とマーケティング研修、共同出荷グループに加えて、農道舗装、井戸の設置も行いました。その結果、野菜の出荷量は2.6倍となり、対象者250世帯全てで、貧困ラインを上回る収入を得ることができるようになりました。

この実績に基づき、ラムー郡の事業でも以下を達成目標に設定しました。

  • 野菜の出荷量を2倍に増やす
  • 対象農家全員が、自家製堆肥を作れるようになる
  • 井戸を設置した地区で、灌漑率(井戸の水を使って耕作する農地の割合)が50%増加
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IVYにしかできない支援のかたちを模索しながら進んでまいりますので、応援をよろしくお願いいたします!

(バングラデシュ現地事業統括 近藤理恵)

事業は、自己資金と皆様のご寄付、ご厚意により実施されています。
ご寄付を受け付けておりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

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