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前回のレポートに引き続き、バングラデシュ「コックスバザール県テクナフ郡中山間地域の小規模農家流通支援プロジェクト」で野菜栽培技術等の研修に参加した裨益者の声をお届けします。
ジャヘダさん(43)には、4人の息子と3人の娘がいます。
20代の息子2人と娘2人は結婚して、それぞれの家族と暮らしています。5番目の息子(16)はチッタゴンへ出稼ぎに行っており、ジャヘダさんは現在、夫(46)、マドラサに通う息子(13)、6歳の娘と4人で暮らしています。
たくさんの唐辛子を収穫でき、笑顔がこぼれるジャヘダさん
ジャヘダさん一家は農業で生計を立てていますが、利益が上がらず、まだ収入の安定しない結婚したこどもたちへの仕送りや、一緒に暮らす家族の食費や生活費のやりくりに苦労していました。
事業に参加して、野菜栽培と養鶏の研修を受け、高品質な種子などの農業資材も提供してもらいました。その結果、生産高と収入が大きく向上し、収益で仔牛を買うことができました。ヤギも育てており、時期が来たら売る予定です。
鶏は以前から少しだけ飼っていました。事業により鶏と鶏舎資材の提供を受け、獣医師である事業スタッフのアドバイスもあって順調に増えており、今では30羽ほどになりました。
ジャヘダさんの末娘、ヌール・ハリマさんは、就学年齢にもかかわらず学校に通っていませんでした。
現地スタッフは、研修参加者とその家族が心を開いてくれるように、時間をかけてコミュニケーションを取っていきます。その中で、研修参加者本人だけでなく、その家族に関しても、健康や教育面などの課題を抱えていないか注意を払います。
利発なヌール・ハリマさんの可能性に気づいた現地スタッフ。まず、ジャヘダさんに教育の大切さを伝えました。そして、地域の学校を探し、娘を通わせるよう、ジャヘダさんにアドバイスしたのです。
現在、ヌール・ハリマさんは、毎日元気に小学校に通っています。
教科書を開くヌール・ハリマさん(左)を見守るジャヘダさんの優しい眼差し
事業に参加し、農業の知識が増えて収入が増えただけでなく、こどもたちの成長も感じることができました。今の生活を誇りに思っています。IVYの事業に、心から感謝しています。
こんなに採れたのよ!と笑顔をみせるジャヘダさん
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