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医療チームのもとに通い続けた女性のお話

医療チームのもとに通い続けた女性のお話

ハルキウ州の保健医療サービス支援事業

IVYはこれまで、ウクライナのハルキウ州で、多くの方に医療支援を届けてきました。今回は、その中の一人、ある女性の方のお話をしたいと思います。

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移動式診療チームの医師による診察

ハルキウ州に住む女性のお話

ハルキウ市北東部のサルティフカ地区に住んでいた50歳の女性は、敵軍の砲撃により、住んでいたアパートに大きなダメージを受けてしまいました。その後、避難所での生活を余儀なくされ、女性は深い絶望と極度のストレスを抱えていました。

IVY事業の現地提携団体STEP-INの移動式診療チームの医師が、女性の健康状態を確認するとともに、心理療法士が精神面でのケアを担当するなど、渾身のサポートを行ってきました。やがて、徐々に信頼関係が築かれ、女性は現地医療チームのもとに通い続けてくださいました。

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心理療法士によるグループ・サイコセラピー

ある日、女性は、現地医療チームへの感謝と敬意のしるしとして、自ら育てた花をわざわざ持ってきてチームに贈ってくださいました。ハルキウ州が戦場となる前、かつて女性は趣味で花を育てていたのだそうです。心理療法士はそのことを知り、心理ケアの一環として、女性に花を育てることを勧めていました。

 今も、現地の状況が大変厳しい中、住民の方々は懸命に前を向こうとされています。今後ともIVYの活動をご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

(現地事業統括・森田智)

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