シリアのある地域では、若者の半数が紛争の影響で初等教育や職業教育にアクセスできていないほか、小麦価格の高騰等により多くの家庭が食糧危機に瀕しており、若者たちが危険な環境での労働、早期婚など、さまざまな搾取・暴力・人権侵害のリスクにさらされています。

そうした紛争の影響を受ける若者たちへ向けて初等教育や職業訓練、ライフスキル教育を提供し若者のレジリエンス※が高まることを目標とした事業のフェーズ2が始まっています！

※レジリエンス：若者が過酷な生活環境下においても自身の置かれている状況に対応し、回復する能力

初等教育を修了したが、職業スキルがないために失業しているか、搾取的な環境で働いている若者を対象に実施しています。

5つの職業の中から本人の希望で選択し、職業訓練センターでの職業訓練に参加してもらいます。

＜コース＞

■電気修理技術コース

家庭やビル、お店などの電気設備の修理や設置の技術などを学びます。

■機器修理技術コース

家庭用電化製品の専門知識やメンテナンス方法などを学びます。

■コンピューター技術、携帯修理技術

インターネット利用技術、PCメンテナンス、スマートフォンの修理などについて学びます。

■製菓製パンコース

お菓子作りやパン作りの基礎、衛生、栄養、原材料管理、販売方法などについて学びます。

■ヘア＆メイクアップコース

美容技術（カット、ブロー、カラー、パーマ.etc）、髪や肌のケア、衛生管理などについて学びます。

今回は、職業訓練で実施している機器修理技術コースと製菓・製パンコースのレッスンの様子をご紹介します。

若者たちは、電子機器を修理する職業で使用される機器や道具の包括的な定義と使用方法を学びました。

例えば、抵抗器やトランジスタ、電極の検査方法、金属溶接装置、電気回路のクリーニング装置などの使い方です。

この授業を受けた後、若者たちはこの職業の重要性について精通し、この職業で使用する道具の種類と使い方について十分に知ることができました。

1月に集中的にレッスンを行い、受講した若者たちは十分で優れた製菓・製パンの知識を得ることができました。

受講する若者は27名を超えました！

レッスンでは製菓・製パンに必要な道具、例えばオーブンやミキサー、デコレーション用の道具などについて学びました。また、準備の際に必要な条件、材料の質、適切な温度と湿度、発酵条件などについても学びました。

テーブルの上にはオーブンのほかにはかりや、ハンドミキサー、お菓子の型が並んでいますね。

IVYではこれからも少しでも多くのシリアの人々に教育を届けられるよう、シリアの人々のニーズを取り入れながら支援に取り組んでまいります。