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ウクライナ難民定住支援ではこんな活動をしています

ウクライナ難民定住支援ではこんな活動をしています

IVYは、2023年1月より、提携団体であるSME SPOLUと共に、スロバキアへ逃れてきたウクライナ難民の方々へ支援活動を開始しました。ロシア侵攻から現在まで、スロバキア共和国には約11万3千人のウクライナ難民の方々が一時保護申請をしており、その数は現在も増え続けています(スロバキア共和国内務省データより)。

言語が異なる新しい生活環境において、生活基盤を整え生計を立てることはとても困難です。

難民同士や地域住民と繋がりをもち、難民の方が新しい地域社会に定住していけるように、語学教室の開催、レクレーション活動の実施、脆弱な世帯への現金給付を行ってきました。

レクレーション活動

ウクライナ国内では現在もなお戦争は続いており、子どもたちはウクライナに帰ることはできません。IVYは、現地提携団体とともに、子どもたち一人ひとりに寄り添い、少しでもスロバキアでの生活に慣れ、安心して楽しい日常を送れるようにサポートしています。その活動の一つに、子どもたちが楽しみにしているレクレーション活動があります。

12月に入り、スロバキア共和国では毎日のように雪が降っています。ウクライナ難民の子どもたちは寒さに負けず、定期的に開催されるレクリエーション活動に通っています。レクリエーション活動を支える講師の方々もウクライナ難民です。子どもたち一人ひとりと向き合い熱心に指導しています。

チェスクラスは来週、地元のチェス大会に招待されています。大会に向けて子どもたちの表情も真剣そのもので、チェスを教えるコシュタク先生の指導にも、より一層力が入っていました。

 演劇クラスでは、「聖ニコラスの日」という、大切な日のイベントでの発表会があるため、当日に向けてのリハーサルをマリーナ先生指導の下、集中して取り組んでいました。

 オクサナ先生のアートクラスでは、クリスマスのオーナメント作りをしました。細かい作業は子ども達にとって最後まで取り組むのは難しい中、家に持ち帰って家族とクリスマスの飾り付けを楽しんで欲しいという先生の思いから企画しましたが、無事に全員完成し、嬉しそうに作品を持ち帰っていました。

   

演劇クラスの子どもたちの発表会

聖ニコラスの日を祝う演劇クラスの子どもたちの発表会当日。何ヶ月も前から週末を含め懸命に練習した成果が発揮され大成功に終わりました。発表会では演劇やダンス、歌が披露されました。小さな子どもたちも途中からステージに招かれ一緒にダンスをする等、とても楽しい発表会となりました。

シニアクラスの作品お披露目会

シニアクラスでは、皆さんが創作した手芸や絵画等の素晴らしい作品の数々が持ち寄られ、お披露目会が開催されました。会の中では、ウクライナの詩の朗読や、クリスマスソングを全員で歌う等、それぞれが祖国に想いを馳せながら、参加者との貴重な時間を過ごしました。

 

語学教室の修了式

ウクライナ難民定住支援の一つとしてスロバキア語クラスを提供してきました。スロバキア国内において、仕事を得るためにはスロバキア語の習得が重要であり、受講者の皆さんはこれまで熱心に取り組んできました。

12月18日には、スロバキア語クラス修了にあたり修了書授与式が開催され、在スロバキア日本国大使館より、川上泰弘 特命全権大使が足を運んでくださいました。一人ひとりに声をかけながら修了証を手渡し、握手を交わされました。

 

1年間に渡り、約3ヶ月間のスロバキア語クラスを4ターム行ってきました。スロバキア語クラスを修了した方々の中には就職に繋げられた方も多くおられます。これまでの支援は確実に実を結んでおり、ウクライナ難民の方々の生活に変化をもたらしました。皆様のご支援、応援心より感謝申し上げます。

修了式の模様は、在スロバキア日本大使館のFBでも取り上げられました。
https://www.facebook.com/EmbassyofJapanintheSlovakRepublic/posts/pfbid0cnGf6d7izaUJYFciFGBfAZAYQps2yeAbETMBN4zdWZsV7Ga5Uq4699SL8f1KrcSUl

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