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2023年9月8日に北アフリカ・モロッコでマグニチュード6.8の地震が発生しました。
この地震はアトラス山脈を震源とし、死者は約3千人、被災者は38万人以上にのぼりました。発災後、支援の多くは都市のマラケシュから近く、アクセスの良いエリアに集中しており、被害が最も大きかった山岳部の被災地にはほとんど支援が入っていない状況でした。
IVYが調査にはいったアルホウズ州の2村はまさにそのような地域で、マラケシュ中心部から車で3時間半ほど細い山道を登ったところに位置し、支援団体が一切入っていませんでした。
アルホウズ州の地図。引用:State media 2M, US Geological Survey, High Commission for Planning of the Kingdom of Morocco Graphic: Lou Robinson, CNN
調査に入った村の遠景
この地域の住居は泥と石で作られているため、地震によってほとんどが壊滅的な被害を受け、人口900人160世帯のうち120世帯が地震発生直後に行政から配布された簡易的なテントでの生活を続けていました。人々はテント内で土の上に直に寝ており、もちろんトイレやシャワーもなく、仕方なく屋外で用を済ませる人もたくさんみられました。
また、今回の地震により落石や地盤崩壊の危険があることから、この地域は政府によって居住禁止地域に指定されました。しかし、村人の多くは出稼ぎの日雇い労働や小規模農業と牧畜によって生計を立てている比較的貧しい世帯であるため移住は難しく、壊れた家の前にテントを設置して生活している状況でした。危険なことはわかっていながら他に選択肢がないのです。
この村は標高1350mにあるため、11月から本格的な冬を迎えます。冬の間は氷点下、最大で-10度になり、積雪は60~80㎝になります。簡易テントでは、過酷な冬を乗り越えることは到底できず、子どもは凍死する恐れもあります。
IVYは、このような状況を改善するために、現地提携団体とともに、安全な地域にプレハブ住宅、共同トイレ、シャワー室の建設を決定。調査と住民との話し合いを重ね、昨年12月より建設作業を開始しています。
※この事業は、ジャパンプラットフォーム(JPF)の助成をうけて実施しています。
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