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バングラデシュへスタディーツアーに行ってきました

バングラデシュへスタディーツアーに行ってきました

IVY Youthは、13年にわたり、オリジナル算数ドリルの配布を通じたカンボジアでの教育支援を行ってきました。昨年度にその活動を終了し、来年度からはバングラデシュで新たなプロジェクトを実施しようと計画しています。今回の渡航は、そのための調査が目的でした。プロジェクト案として①教育②農業・栄養③防災を想定し、それぞれの観点から現地の状況を把握するために様々な場所を訪れました。

 (スタディーツアー日程)

1日目:NGOが運営する私立学校2

2日目:公立学校と教育庁、市場見学

3日目:IVY過去事業地(ロヒンギャ難民キャンプ、難民キャンプ受入れ地域の農村)

4日目:マドラサ(宗教学校)と公立学校

5日目:自由行動

 

私立学校、公立学校、マドラサでは先生方へのインタビューと教室見学を行いました。バングラデシュと日本では、そもそもの教育制度が異なります。授業の時間は?先生と生徒の数は?科目は?進級の制度は?など、基本的な情報を聞いた上で、指導する上での困難や現地の子ども達の生活について答えて頂きました。その後は教室見学をし、子ども達に質問したり、お互いの国の歌を披露して交流しました。

マドラサ(宗教学校)にて、子どもたちと

シャボン玉やけん玉を日本から持って行った

IVY事業地では、主に農業・栄養防災に関するインタビューを行いました。どちらも農村の貧困地域で、資源や制度が十分でない中で人々が工夫して生活しています。農業・栄養について、よく食べる食品は?調理方法は?健康に対する意識は?などの質問を現地の女性たちに詳しく伺いました。また、防災に関しては、バングラデシュで頻発するサイクロンの影響について、避難場所は?被災状況は?防災の工夫は?などの質問を、老若男女に伺いました。

 インタビューの様子

初めてのバングラデシュ、大学生4人での渡航に不安に思うこともありましたが、IVY、現地NGO、通訳さん、現地の人々の温かい協力のおかげでツアーを完遂させることができました。本当にありがとうございます!今回の調査で得られた情報を基に、来年度以降の新規プロジェクトを考案していきます。

 IVY Youth代表 小澤綾乃

参加したメンバーの感想

  • 初の海外渡航で特に印象に残ったことは、子どもたちの生活でした。家族の仕事の手伝いをする子どもがたくさんいました。1日目に訪問した学校には、魚の干物を作って売る稼業の子どもたちが大勢通っていました。インタビューした生徒から朝2時から6時まで働いて登校しているときき、日本ではありえないと驚くと同時に、そんなにも大変な環境の中でも学びたいという意思を持って学校に通っていることにとても感心し、私自身も見習いたいと思いました。そして、そんな子どもたちに少しでも役に立てるような支援をこれから考えていきたいです。

  • 今回の渡航では、日本の「当たり前」とは異なる、バングラデシュの「当たり前」を体感することができました。停電やほぼ水のシャワー、コミュニケーション能力の高さや時間に対する感覚の違いなどに初めは戸惑ったものの徐々に慣れていきました。他にも、街の至る所にいる野良犬、大量のゴミのポイ捨て、信号がなくクラクションが鳴り響く道路など、日本では見慣れない光景にとても驚きました。渡航前にバングラデシュについて調べていましたが、やはり実際に現地を訪れることでしか得られない新しい発見が多くあり、全てが新鮮で非常に面白かったです。

  • 初めての海外渡航で一番印象に残ったのは、バングラデシュの子供たちの天真爛漫な姿です。私達が訪れたどの学校の子供たちも、目を輝かせて勉強が好きだと答えてくれました。また、手を振ると笑顔で手を振り返してくれたり、私たちの後ろを付いて来たり、興味津々にこちらを見つめていたりと、好奇心旺盛で生命力溢れる子供たちの姿にこちらが元気づけられた気分になりました。スタディーツアーの1週間はとても楽しく、あっという間に感じるほどでした。ものすごく貴重な経験になり、参加して良かったと心から思います。
  • ツアーの計画を立て始めたのが昨年4月、約10ヶ月の期間を経て少しずつ準備をしてきました。振り返って思うことは、「行ってみないと分からない」ということです。インターネット上で得られる情報には限界があり、現地に入ってやっと分かること、想像と違ったことがたくさんありました。そして印象的だったのが、現地の人たちの温かさです。事業地を訪れた際には、女性たちが野菜の花束を作り、外国から来た見ず知らずの私たちを歓迎してくれました。今回お世話になった方達に恩返しをする気持ちで、これからも活動を続けていきます。

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