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【開催報告】オンライン活動報告会~ウクライナ・バングラデシュ編~

【開催報告】オンライン活動報告会~ウクライナ・バングラデシュ編~

1月21日(日)15:00からIVYオンライン活動報告会~ウクライナ・バングラデシュ編~を開催しました。今回、IVY会員とマンスリーサポーターの皆さま限定で開催しましたが、山形県ほか、東北や九州地方からもお申込がありました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

スロバキアとバングラデシュに駐在しているスタッフから、IVYが届けている保健医療支援や農業技術支援、現地の状況、受益者の声、現地での生活など、お話ししました。

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当日のプログラム

1.事務局長 安達からのメッセージ

2.ウクライナ事業の活動報告(現地事業統括 金澤)

ウクライナでは、2022年4月から提携団体STEP-INと共に緊急人道支援を開始しました。越境者への支援や、爆撃等により被害を受けた病院への医療機器や医薬品の提供、心理社会的支援からはじまり、外傷で亡くなる人々を減らすために手当てにあたる医師への研修や、感染症の予防教、心理療法士によるメンタルヘルス支援など、保健医療支援を届けてきました。現在は、ウクライナ東南部で保健医療の提供と、医師やボランティアへの研修を提供しています。

2023年1月からは、提携団体SME SPOLUと共にスロバキアへ避難したウクライナの人々への定住支援を開始しました。就職・進学のために必要となるスロバキア語や英語の語学クラスや、チェス・アート・演劇などのレクリエーション活動の提供、現金給付を実施してきました。避難してきたばかりの頃は、不安でいっぱいだった子どもたちが、レクリエーション活動に参加していくうちに、笑顔が見えるようになるなど、前向きな変化が見られます。また、現金給付を受けた脆弱な世帯は高齢者や家族に障害がある人々で、戦闘地域から逃げてきて自分たちの家を失い、一時保護申請をしてスロバキアで生活しています。現金給付を受けた人々からは「現金給付のおかげで内服薬を購入できた」などの声が届いています。

<参加者からの質問を一部ご紹介>

Q:国連などの大きな機関ではなく、NPOであるIVYだからこそできる支援の特徴は何ですか?また、現地で緊急人道支援を実施するにあたり、どんな困難があったでしょうか?

A:スロバキア国内でいうと、高齢者に対する支援を始めたことが特徴。提携団体を訪問した際に、高齢者の状況(リタイアしていて家にひきこもりがちである)を伺い精神的なリスクが高いことがわかり、高齢者も含めた事業を行いました。

ウクライナ国内では、紛争で混乱していたので、今必要なのは何かということを見極めその都度柔軟に対応していた。また、私自身も看護師で、提携団体も医療系の団体であるため、現地で必要な医療について専門的にやって来たことが特徴です。

ウクライナ国内には日本人は入れないので提携団体と連絡をとりながらリモートで事業を実施しています。活動地域はwifiも不安定でセキュリティ的な不安があります。直接支援地域には行けない中で情報収集し、現地の人々の状況を想像し、看護師として健康問題のリスクを考え、提携団体とコミュニケーションがとりづらい中でもやってきたというところが、この事業で一番難しい点でした。

3.バングラデシュ事業の活動報告(現地事業統括 近藤)

バングラデシュでは、2018年からミャンマー避難民キャンプにおいて、水浴び場・トイレ・井戸などの水衛生環境の整備や、火災後の復興支援、女性のためのコミュニティハウスや野菜作りなどの支援を実施しました。

現在は、避難民を受け入れている地域の貧困層の女性を対象に、野菜栽培研修・養鶏研修・マーケティングの強化を行っています。事業に参加した女性たちからは、農業技術が向上し収入がUPして子どもを学校に通わせられるようになった、などの声が届いています。次の事業では、野菜の出荷を容易にするための農道整備や、農業用水の安定供給のための井戸建設といったインフラ整備を進める予定です。少数民族を含むより貧困レベルの高い層への働きかけ、事業に参加する人々の生活状況が改善されることを目指して取り組んでいきます。

バングラデシュでの普段の生活や、栽培している野菜や一般的な料理などについても紹介しました。

<参加者からの質問を一部ご紹介>

Q:バングラデシュでお仕事をする中で大変なことはなんですか?

A:全てが大変ですが、コミュニケーションが一番大変です。こちらの言ったことが提携団体のチームに正しく伝わっていない、向こうがすることが私にうまく伝わっていないとか。言語が違うなどの理由でコミュニケーションがうまくいかないために、誤解が生じたり違うことをしていたりということが起こるので、なるべく一緒に話をする機会や確認する機会を増やし、徐々に改善されつつあると思います。

4.交流会(希望者のみ)

活動報告会終了後に、希望される参加者の皆さんに残っていただき、スタッフに直接質問をしていただきました。

活動地域の天候や服装、食べ物などの文化についてや、現地で届けた支援について気になることなどについて、いくつか質問がありました。報告会ではお話ししきれなかったこともお伝えすることができました。

IVYではこれからも「誰もが人間らしく生きられる社会」を目指して、ウクライナとバングラデシュ以外にも、イラク、シリアそして日本国内で活動を続けます。

私たちの活動に共感して、応援したい!と思われる方は、IVYマンスリーサポーターになっていただけると大変嬉しいです。

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