IVYについて
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年の瀬も迫る12月15日(日)、IVY33周年記念オンラインイベント「IVYのこれまで・これから ~難民、国内避難民の子どもたちを学校へ・イラクでの教育支援10年の歩み~」を開催しました。 日曜の午後にも関わらず、総勢24名もの方にご参加いただきました! |
今回のイベントは、IVYがカンボジアに次いで長い期間 支援を続けているイラク・クルド自治区での教育支援に焦点を当て、その活動の歴史と今を語る中から、IVYがこれまでも・これからも大切にしているものを感じ取っていただけたら、との思いで開催しました。
IVYは、イラク・クルド自治区での10年にわたる教育支援により、今日まで約4万人の子どもたち・80校以上の学校に支援を届けてきました。
講演ではその歴史が紐解かれ、2011年頃からのアラブの春、東日本大震災支援におけるジャパン・プラットフォーム(JPF)との出会いで「開発から人道へ」舵を切ったこと、その端緒として2013年からイラクのシリア難民に対する越冬支援を行なったこと、シリア難民の子どもたちが全く学校に通えていなかったため、通学支援も併せて補習校での学習支援を始めたことなどが、語り手の事務局長安達により共有されました。
シリア難民に次いでイラク国内避難民への越冬支援も開始。
UNIQLOさんとのタイアップで、冬物衣料を配りました!
その後イラク国内避難民の子どもたちにも教育支援を拡げた理由は、実は国内避難民の子どもや親たちが「このままでは、落第してしまう~!」と訴えてきたからだった、という意外な話も。
シリア難民がクルド語で教育を受けるジレンマ、帰還が絶望視されていた中で、教育を受けホストコミュニティの言語・文化に順応していく子どもたちと抵抗感をぬぐえない親たち… 難民の教育支援特有の課題も浮き彫りにされました。
10年前に建設されたプレハブ校舎。一面に生徒たちの壁画が描かれている
12月に安達が現地出張した際に撮影された、10年前にIVYの事業で建設したプレハブ校舎の様子を動画で紹介。思いのほかキレイに保たれている秘訣は、教員に対する「校舎維持管理研修」と、教員から生徒に研修内容が展開され学校内で実践されているから、とのこと。
他団体が支援した校舎では、同様の維持管理がなされていないため、時間と共に床が踏み抜かれてしまうなど、使える教室が次第に少なくなって、またすし詰め教室に逆戻りになっている状況も紹介され、援助の持続性についても考えさせられました。
この時間は、クルド自治区・エルビル現地から、事業統括の齊藤が現在実施している教育支援事業についてレポートしました。
空爆で穴が開いたり崩落した校舎が、プレハブの新しい校舎になり、すし詰めで座っていた教室も、あかるく広々とした適切な学習環境に整えられた様子が写真と共に紹介され、子どもたちの輝く瞳に将来への希望を感じさせられました。
また、生徒主体の学校教育、として、日本で実践されている教育活動を現地で紹介し、現地で導入されている例も。授業参観には50%の保護者が参加するなど、高い関心が寄せられているようです。
授業参観は、保護者にとっても初めての経験
その後の質疑応答の時間でも、参加者の方々からは、積極的に質問が投げかけられ、IVYのイラク・クルド自治区の教育支援、難民支援、国際協力全般への強いご関心が伺えました。
参加された方からのご感想を一部ご紹介します。
IVYのことは今までわからなかったが、今回参加してみて、大々的に活動していることが伺え、世界の人々の為に動いているのが素晴らしいと思った。
団体の始まりから、今やっている活動まで網羅されていた。事業内容や状況も、よくわかりました。
IVYさんのこだわりや、スタッフの皆さんの熱量が伝わる素敵な会でした。
今回のオンラインイベントに参加できなかった方も、オンデマンドでイベントの動画をご視聴いただけるようにいたしました! IVYのマンスリーサポーターに新規お申込みいただいた方に、イベントの動画を特別配信します。 マンスリーサポーターについて、くわしくはこちらをご覧ください。 |
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