地震により校舎が全壊し、屋外での授業を余儀なくされていたドゥスタパ小学校・中学校の校舎をこの度、完成しました！

新しい校舎は、コンクリート製の2階建てで、9つの教室やパソコン室、多目的ホール、職員室、校長室の他、運動場（バレーボールコートとバスケットボールコート）、広場、トイレ、洗面所などがあります。

学校建設を最後まで見守ってくれた、サミール君を紹介します。

サミール君は5年生の男の子。学校のすぐ前の家に住んでいて、毎日建設現場を見に来ていました。

新しい学校が建つのを待ち望んでいる様子で、基礎工事の頃から、実際に校舎が建つまで、建設工事の進捗をずっと見守っていました。

ときには、エンジニアや工事請負業者、IVYのスタッフに質問することも。工事の細部まで熱心に観察する様子が、とても印象的でした。

この学校建設は、サミール君に何らかの影響を与えたようです。

校舎のドアを開けているサミール君

建設が始まって４か月目の学校にて、サミール君と友人

建設が始まって２か月目の学校と、サミール君

建設１か月目の学校と、サミール君

子どもたちに質の高い教育が提供されるように、IVYは教職員への研修も行っています。

イラク・エルビル市内の8校を対象とした現代日本式教育方法論の研修が先日終了しました。これにより、日本式教育方法論が各校で導入されることになります。先生たちが、IVYの研修や提供した教材から学んだことをどのように実践するのか、とても楽しみです。

IVYは、研修を受講した先生たちが学校で日本式教育を始めるのに必要な手引書も作成しました。この冊子には、日本語教育の基本（道徳、学級活動）から、冊子の使い方、活動まで網羅されています。

すでにいくつかの学校では、冊子で紹介している活動が行われ始めています。

研修を受講した先生たち

IVYが作成した冊子

IVYは、これからも子どもたちが質の高い教育を受けられるよう、現地の声に耳を傾け、ニーズに合った支援を届けていきます。