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国内避難民キャンプで生理用品の配布と衛生啓発セッションを行いました!

国内避難民キャンプで生理用品の配布と衛生啓発セッションを行いました!

国内避難民キャンプで暮らす女性たちが抱える問題

イラクでは、ISILによる侵攻から6年が経過しましたが、治安回復の遅れやインフラの未整備により、2023年4月末時点で115.7万人が、故郷であるニナワ県やモスルに帰還できずに避難生活を継続しています。

イラク北部のエルビル県では23万人が避難生活をおくり、その内約12000人が避難キャンプでの生活を強いられています。

この事業の活動地の一つであるハーシャム国内避難民キャンプには289家族1445人が住んでおり、そのうち、6-17歳の女性が23%、18-59歳の女性が22%を占めています。

この避難民キャンプでは、1か月の収入が約5万円以下で生活している家族が多く、収入が低いために食料などの生活必需品を買うことしかできずに生理用品を買う余裕がありません。

IVYが実施した聞き取り調査によると、特に貧困により生理用品を買うことができないために生活な衛生環境を保つことが難しいことが指摘されています。また、不衛生なナプキンを使用し続けているため、感染症に罹患しているが、病院に行くことができずに症状が悪化しているケースがあることもわかりました。

さらに、イスラム教徒が大多数を占めるイラクでは、女性が生理について学ぶ機会がなく家庭内でもタブー視されていることから、親から子に正しい知識が伝えられず、正しくない行動をとる若い女性が多いという現状があります。

IVYでは、国内避難民キャンプに住む女性たちが正しい生理・衛生知識を身につけて、感染症のリスクを減らすことを目標に2つの取組を行いました。

▼事業地(バヒルカ国内避難民キャンプ)の様子

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リサイクル生理用品の配布

ハーシャム国内避難民キャンプ、バヒルカ国内避難民キャンプに住む200人の女性に、洗って繰り返し使える生理用ナプキンを配布しました。

リサイクル生理用ナプキンはこんな利点があります
・環境にやさしい
・安全、清潔、快適
・化学物質を使用しない
・炎症、かぶれやアレルギーを防ぐ
・臭いがしない
・コストが安い
・洗って再利用できる

▼配布した生理用品(布ナプキン10個 1セット)

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▼スタッフから女性たちに手渡ししました。

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正しい生理・衛生知識を身につけるための啓発セッション

生理用品を配布するだけでなく、婦人科医を講師として招いた啓発セッションを実施。

生理と衛生環境について説明したリーフレットを配布して整理の基礎知識、生理用品の周囲と使用方法、不衛生な環境が引き起こす感染症のリスク、生理に関する知識を家庭内で共有することの必要性を学ぶ機会を設けました。

また、同時に医師へ婦人科系の相談をする時間を設けました。あまり病院へ行くことのできない人々にとっては、相談できる貴重な機会となりました。

▼啓発セッションの様子

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衛生啓発セッションに参加した女性たちが正しい知識を身につけるだけでなく、その参加女性が学んだ知識を自分の家族や子どもに伝え、生理に関する正しい知識がキャンプに住む女性間で共有され、キャンプ全体での衛生意識の向上も期待されます。

今後、IVYイラク事務所のスタッフを派遣して、女性が正しく布ナプキンを使えているか、学んだ知識を家族や子どもに共有共有できているかをモニタリングし、必要に応じてフォローアップする予定です。

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