IVYについて
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バングラデシュでは、新型コロナウイルスの感染者は累計55万人以上、死者数は約8500人となっています。 冬の第二波が訪れることが懸念されていたとおり、2月以降は増加傾向となり、最近では新規感染者数が約500~1000人となっています。 ワクチン接種計画は進んでおり、インド政府から500万回分のワクチンが購入され、各地で医療関係者などへ優先的な摂取が実施されており、コックスバザールの国連やNGOのフロントラインワーカーへの摂取も始まっています。
ロヒンギャ難民キャンプでは、10メートル四方のシェルターに8~10人家族で暮らしていることが多く、トイレや水浴び場などの衛生施設は複数の世帯が共同で利用しています。
そのため感染症が広がりやすく、新型コロナウイルスの感染予防に必要な消毒活動、石鹸などの衛生用品、感染予防策の知識や習慣化も十分ではないのが現状です。
各団体による啓発予防のための個別世帯訪問やセッションの実施、マスク配布、手洗い場の設置などの努力は続けられていますが、せまいシェルターや過密キャンプ内でのフィジカルディスタンスの確保の難しさ、乾季に入ってからの水不足による限定された水利用など感染拡大が危惧される厳しい環境となっています。
このような状況を少しでも改善しようと、IVYの事業である「難民キャンプ水衛生施設の維持管理体制強化および水衛生環境改善事業」では、避難民ボランティア主体の建設チームによる、水浴び場21件建設と手洗い場30件設置が完了しました。
礼拝前のモスク周辺の手洗い場では、子どもたちや仕事帰りのお父さんたちが 気持ちよさそうに手や顔を洗っていました。水浴び場も、今まで竹と
ブルーシートの簡易なものだったので安全に水浴びできる時間帯が限られていたのが、 暖かい昼間でも水浴びできるようになった、と特に女性たちから感謝の声が届いています。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームによる資金と皆様のご寄付により実施しています。
(外務省NGO相談員ODA広報)
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