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自然に優しい農業を目指して

自然に優しい農業を目指して

3月から実施している「コックスバザール県テクナフ郡中山間地域の小規模農家流通支援プロジェクト」では、ただいま乾季野菜の栽培研修を全250名の参加者を対象に実施しています。

ようやく雨季が終わり、乾季に突入

バングラデシュの今年の雨季は度重なる豪雨に見舞われ、特に今月初めにはコックバザールで24時間の雨量が501ミリに達するなど、記録的な降雨量となりました。避難民キャンプを含む複数の地域で土砂災害が発生し死傷者が出るなど被害が相次ぎ、事業地テクナフ郡でも畑の多くが水没し作物への被害が発生しています。

9月下旬になっても、まだまだ雨の多い日が続いていますが、来たる乾季に備えて、乾季に育てる野菜の栽培方法や、害虫対策などの農業研修を行っています。研修に合わせて、乾季野菜であるトマトや大根、ゴーヤなどの種子も配布しました。

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研修後、参加者全員にトマトなど乾季野菜の種を渡しました

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移動式の研修キット(ビニールシート、研修ポスター)で、農家の軒先が研修会場に!

ミミズ堆肥づくり

野菜の栽培方法に加えて、多くの農家が飼育している牛の糞を利用したミミズ堆肥作りの方法も教えています。牛糞とミミズを混ぜることで、できあがった堆肥はカリウムやリンを豊富に含み、低コストながら野菜の生育を促す効果があります。

各農家が自宅で堆肥作りができるよう、堆肥場用コンクリートリングを配布します。参加者全員が牛を飼育しているわけではないため、できあがった堆肥は牛を飼っていない農家にも配布することにしています。

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リングの中に牛糞と土とミミズを入れて堆肥を作ります

地域の農家が化学肥料の使用を抑え、自然に優しい農業を行えるよう後押ししていきます。

(現地事業統括 近藤理恵)

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