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IVYについて
はじめての方はまずこちらをご覧ください。
2024年3月に入り、IVYバングラデシュの新規事業「コックスバザール県テクナフ郡中山間地域の小規模農家流通支援プロジェクト」が始動しました。本事業では、前事業に引き続き、野菜栽培や養鶏、マーケティングなどの研修を行い、脆弱な小規模農家の生計向上を目指します。
IVYとともに活動している現地NGO「ムクティ・コックスバザール」に勤務するスタッフのうち、なんと7割が女性だそうです。本事業には、ムクティのスタッフのうち12人がチームメンバーに加わっていますが、そのうち3人が女性です。
彼女たちの主な役割は、研修参加者へのインタビュー、研修の実施、モニタリングなどですが、それに加え、弱い立場に置かれている人々の相談役も兼ねています。本事業の研修参加者として250人が選定されましたが、そのうち8割が女性であることから、裨益者に寄り添う良き理解者としての役割が求められています。
地元の人々とのコミュニケーションは公用語のベンガル語とは異なるチッタゴン方言になるため、スタッフにもチッタゴン方言の運用能力やコミュニケーション能力が要求されます。
女性スタッフ3人は、避難民キャンプやホストコミュニティでの豊富な活動経験を持ち、明るく社交的で、すでに事業に欠かせない存在となっています。
研修参加希望者に対するアンケートの実施、参加者のグループ分けを経て、5月には研修参加者250人が決定しました。その中の一人、ルパイダさんを紹介します。
家族の生活が少しでも楽になるように、支援を受けながら農業スキルをあげていきたいと思っています。
ルパイダさんは現在52歳。夫が2番目の妻との生活を優先して出て行ってしまったため、4人の家族を支えています。16歳になる息子はレンガ工場で日雇い労働をしながら、ルパイダさんの畑を手伝っています。彼女は、本事業に対する期待をこう述べました。
私たちは昔ながらの農業を実践しているので、それに慣れてしまっています。研修に参加して、野菜栽培やアヒルや鶏の飼育に関する新しい技術や知識を学びたいです。
だまされて質の悪い野菜の種や農薬を買わされたり、夏の水不足など、様々な問題を抱えているそうです。彼女たちに笑顔が増えるよう、一人ひとりに寄り添う支援を目指しながら、毎日の活動を行っています。
(現地事業統括 近藤理恵)
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