シリア難民を訪ねて④カウログスク難民キャンプ

今日は、アルビル市の4つの仮キャンプのうち、最大と言われる「カウログスク難民キャンプ」を訪問してきました。今日の通訳は、IVYの現地スタッフとなることが決まったリディアさんです。リディアさんも難民登録こそないものの、3か月前、戦闘が最も激しいと言われている都市のひとつ、ホムスからレバノン経由でクルド人自治区に逃げてきたロシア系シリア人です。
27歳。シリアでは大学で難民心理を学び、卒業後は国際NGOでパレスチナ難民、レバノン難民、イラク難民の支援を担当。いつもどこかで難民が生まれているこの中東、そこには彼女のように難民を専門とする若い人材も育っています。

 カウログスク難民キャンプは、アルビル市旧市街から車で30分くらい。大平原を突っ走り、いくつかの丘を越えて爆走すると、周囲は牧畜の世界です。

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 でも、こののどかな僻地の、最後の高い丘を登りきると、突然、そこには難民キャンプの白いテント広がっていました。

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この「カウログスクキャンプ」には国連の9月23日発表で12399人の方がおられます。バハロスクキャンプ同様、家族の人数が6人以上いる世帯の、「ダラシャクランキャンプ」への引越が始まっているそうです。

周囲の小高い丘は、ペシュメルガ(クルドの兵士のこと。「死に行く勇者」というような意味があるそうです)が厳重に守っています。実は、ここクルドの難民キャンプは、「アサイシン」と言われているクルド警察の許可証がないと入れません。(日本のノリでくれぐれもひょっこりアポなしでは行かないようにしましょう。テロもあったので、警備のレベルが上がっているような、、、)私たちは、この日、このキャンプで活動しているWEOという地元のNGOの仲介で入れてもらうことができました。

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上の写真は、キャンプの入り口付近。左がリディアさん。右が8月17日にシリアのカミシリから逃れてきて、ユニセフの臨時スタッフとなった男性です。炎天下、私たちのような外からのビジターの案内役を引き受けてくれました。キャンプ内には、彼のように大勢の若い人たちが一日25ドルでスタッフとして雇用され、様々な仕事を請け負っています。

彼らの後ろに見える、長い列は、外出の許可証をもらうために並ぶ人たちの列。2時間の外出許可をこのプレハブの事務所でもらうそうです。2時間ではアルビル市内まで行くには厳しいかも。。。

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 小学校と幼稚園のキャンプです。シリア人の先生たちがシリアのカリキュラムで授業をしているそうです。

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 中はこんな感じ。ポーズをとってくださったサービス精神たっぷりのシリア人の先生。先生の給料も一日25ドルだそうです。

(IVY事務局長 安達)